2012年8月2日木曜日

世界をだました男

 20世紀最高の詐欺師フランク・アバグネイルの自伝。

 26カ国で偽小切手をばらまき250万ドルをせしめ、行く先々で出逢った女性と関係を持つ。パイロット、医師、法律家になりすまし、知恵と機転で何度も窮地を脱する。それを16歳で家出し、21歳で逮捕されるまでに成し遂げた。彼曰く、詐欺を成功させる三要素は人間的魅力、観察力、調査能力だそう。 

 モラルも常識も乗り越えて、既成概念の枠をぶっ壊して自由気ままに飛び回る。単純で、偽りない、純粋な生きる歓びを体現する。人間ってそこまで無茶苦茶できるんかい、という好例である。

 惜しむらくは邦題がいけてないこと。なぜこの国の翻訳でメシ食ってる人たちは "バッド・デイ~ついてない日の応援歌" とかつけるのか。
     

2 件のコメント:

  1. catch me if you canに似てるなと思ったら合ってた。
    自伝なんだね。

    邦題に関しては同意見。
    特にラブロマンスとホラーは原型が無いことがしばしば。

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  2. 映画はまだ観てないんよね。
    とりあえずこの話が実話だっていうことに衝撃。
    ルパンのモデルになってたりしそう。

    邦題の微妙さは知性が弱めな層を想定して狙うせいかね。
    分かりやすさが売り上げを左右したりするのかも。
    大人の世界にはいろいろあるのかもしれない。

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