1984年のアメリカ映画のリメイク版の2010年作品。ハリウッドのジャッキー・チェン映画。
アメリカで生まれ育った黒人の小学生ドレ(ジェイデン・スミス、ウィル・スミスの息子)が、母親の仕事の都合で中国の北京に転居し、そこで地元のいじめっ子たちにいじめられる。しがないマンションの管理人の男(ジャッキー・チェン)が実は格闘技の達人で、ドレは彼に手ほどきを受け、修行を開始する。
御都合主義の展開も、お約束の展開も、ハリウッド映画とカンフー映画の要素を程よく織り交ぜた感じになっている。黒人の主人公、アジア人のヒロインという設定については、ポリコレ風味の時代の風を感じる。泣き、笑い、スカッとする王道の娯楽映画を求める一般的な視聴者のニーズには叶うだろう。
…と、そんな目で見る私には幾分物足りない部分はあったが、ジャッキー・チェンの放つオーラはなかなかよかった。黙っていても漏れ出る達人のオーラは、内なる蓄積があってのものだろう。存在するだけで作品を重厚な仕上がりにする、どう扱っても料理をおいしくする素材のようだ。ジャッキー・チェンが出演するという一点のみであっても、映画は観る価値があると学んだ作品である。
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