2020年3月7日土曜日

28日後...


 世界的にコロナウィルスが流行っており、自分たちが生き延びるために何らかの示唆を得ようとして観た映画。2002年のイギリス映画。監督はトレインスポッティングのダニー・ボイル。

 妻曰く、ゾンビ映画とは感染症の映画であるという。この映画もまた、血液を介して感染し、人が正気を失い攻撃的になるウイルスが蔓延した世界の話である。人気の米ドラマ『ウォーキング・デッド』に通じるものがあるよう。いわゆる「ゾンビもの」として分類されることに異論の余地はないだろう。

 タイトルは感染症の発生から28日後の世界の意味である。病院で目覚めた男が人を探して外へ出ると、すでにロンドン市街は荒れ果てており…という話である。凶暴な狂者と化した人々の襲撃から逃れ、生き残った人たちとともに生きる道を探す。

 進むにつれ、御都合主義なお約束感のあるストーリー展開が気になるが、それは、ある意味、安心して観られる娯楽映画ともいえる。深い意味は見出せないが、これはこれで役割を果たしていて秀逸だという気もする。同監督の中では『ザ・ビーチ』よりは面白く、『127時間』と張るくらい。

 教訓はなんだろうか。ビタミンは貴重。車は大事。煮詰まれば正常な人さえも狂気を帯びてくる…というところか。まあ、時間つぶしに役立つ娯楽映画でしょう。
   

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