2018年11月21日水曜日

さくらん


 安野モヨコの江戸時代の遊郭の漫画。既刊1巻。連載は2003年頃。

 The 女の感性、という作品である。時代考証はしっかりしている(と思う)。同作者の他の作品にも見られる痩身、反骨心、性行動を特徴とする女性像の表現には病理を感じる。椎名林檎の作品の世界観に通じるものがある。不全感を溜め込む20代~30代の女性にニーズがありそうだ。欲求不満の女性性の代償。

 人間全般への造詣を深めるための教材として、読んでおいて損はないだろう。女性の心情の機微よ。
   

0 件のコメント:

コメントを投稿