全23巻。碁の漫画。連載は1999年~2003年。
久しぶりに読み返したが、これは最高だった。当初、碁に特別興味があるわけでもないどこにでもいるような小学生(進藤ヒカル)に碁の化身のような亡霊(藤原佐為)が取り憑くというイロモノの設定から始まるが、話が進むに連れ、骨太の成長物語がメインとなってグイグイ読ませる。主人公のヒカルだけではなく、碁に様々な形で関わる人々の多種多様な生き様が描かれ、真剣勝負を通して儚くも美しく命を燃やす棋士たちの群像劇としても味わい深い。
30を過ぎた今読むと、10代の頃に読むのと違った味わい。まだ普及が進んでいなかった頃のインターネットでの対戦など、2000年頃の時代の空気を味わえるのも良い。今は真剣に何かに打ち込むのが難しい時代になったように思う。人々は何かに熱くなれるだろうか。
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