港湾労働者の物語。1954年アメリカ作品。
舞台は組合の無法者達が牛耳る港町。日雇いの仕事を求める労働者たちは搾取され、暴力に怯え、不正を見て見ぬふりして卑屈に暮している。そんな街のゴロツキとして生きるみなしごの主人公(マーロン・ブランド)が、ある日事件に係わり、その後美しい女性に出会って…という話。
何より、血の気の多い若造を演じるマーロン・ブランドのオーラが圧巻。多くを語らなくとも、顔立ちと佇まいに物を言わせる。そして、ヒューマニズムについての問いを与え続けるプロットも洗練されており、味わい深い。
白黒の古い映画だが観ておいて損はない古典的名作である。
いい映画観たなあ、と豊かな気持ちになれる。
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