近未来SFミステリの傑作。
アイザック・アシモフ著。1954年作品。
まさに古典の風情。ファーストのガンダムっぽい宇宙に植民した人達の設定、地球での爆発的な人口増加に対処するための徹底的な管理社会のディストピア、精巧なヒト型ロボットの相棒との事件の捜査…etc. 後のSF作品に与えまくった影響のオリジナルを崇めているような気分。
2000年以降のSFと比べるとSF的な語彙が控えめで読みやすい。ロボットに仕事を奪われゆくヒトの機会への陰性感情(憎悪、怨恨)というテーマは、AIが勃興しヒトの仕事を脅かす2017年の現代にも通じる。作中に歯切れのいい回答はないが、悩んでいる次元は同じ。
割と面白い古典を読んだって感じ。王道のSFの原型。
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