17作目。2009年作品。
これは…復活ですわ。
13作目~16作目の迷走した暗黒時代を経て、クレしん映画のあるべき姿を取り戻している。テンポのいいギャグが気持ちよく、展開もサクサク進んで楽しい。感動させつつも押し付けがましさやあざとさがなくスッキリ。馬鹿馬鹿しさの裏にあるメッセージも意義深い。
内容は倒錯した環境保護の風刺で、個人の不全感を人類全体への不満に置換する無差別テロやカルト教団の病理を描く。みさえやひろしをはじめ、おなじみのメンバーが動物化していく非日常感と、その必然性の両立が見事。動物のチョイスもニクい。
子供も大人も楽しめる、質の高いクレしん映画が戻ってきたことに安心。
この路線でガンガン攻めてほしい。
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