和製ファンタジーの金字塔。
旅の武術者バルサが、命を狙われた皇子チャグムと偶然出会い、チャグムの命を守るために逃避行をするという話。舞台装置は和風で、日本の平安時代風の皇族や呪術師や建国の神話や催事が物語を形作る。ジブリ臭もある。
本筋は悲運を背負った大人の女性と高貴だが世間知らずの少年の化学反応が生み出す成長物語。そこにバトルや謎解き要素が加わり、魅力的なキャラクター達の人間模様が紡がれる。
読書力の高い筆者の友人2名が絶賛していた通りのハイクオリティ。文庫版解説の恩田陸らもべた褒め。ただし、筆者としては期待しすぎたせいか、まあまあというところ。シリーズ全十巻を読むモチベーションは現時点では生まれず。
非西洋なファンタジーってのがポイント。ありそうで今までなかった傑作ということだろう。
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