ジョジョの奇妙な冒険 Part 1 ファントム ブラッド
実はちゃんとジョジョを通読したことがなかったので読み始めた。
少年誌における理想の男性像の変遷、というのがまずは頭に浮かんだ。ジョナサン・ジョースターのような195cmの筋骨隆々の体躯、勇気と知性を持ち、熱い心を持つが根は優しい、みたいなのが1986年当時の少年達のヒーローだったと窺い知れる。北斗の拳あたりもそう。昨今のジャンプに登場する細身、細面の男達とは対照的である。
第1部は2000年代のインターネット上ではもはや必須の古典的教養であり、抑えておきたいシーンは多い。ズキュウウゥンというディオの接吻、「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのける そこにシビれる!あこがれるゥ!」、「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」あたり。説明くさい台詞が多く、情熱や感傷の描写が過剰でもあり、作者の意図通りに感情移入ができないことが多かったが、それはそれで様式美として楽しめる。
東北人の作者が書いた英国貴族の騎士道の物語、であるという事実が、その後独自に発展していくジョジョ文化の主要な因子であったというのが本ブログ筆者の見解である。
とりあえず、第一部で重要なのはスピードワゴンとツェペリさん。
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