酔いがさめたら、うちに帰ろう。
西原理恵子のアル中の元夫の話。
原作は元夫である鴨志田穣の自伝小説で、氏はアルコール依存症の治療歴があり42歳で逝去している。
日本語が聞き取りづらいが、それはそれで現実味がある空気。話は淡々と進み、主人公(浅野忠信)と妻(永作博美)の沈黙や間に語らせる場面が多い。BGMも控えめで、小津安二郎系の静けさで観る者の思弁を誘発する。
アルコール依存症者の治療生活がメインだが、映画作品としては大人の背負った哀しみがテーマ。運命を受け入れ、穏やかに笑う。そんな諦観に至った生き様(attitude)が描き出された作品になっている。
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