トレインスポッティング
キャッチコピーは「90年代最高の”陽気で悲惨”な青春映画」
イギリス北部の地方都市エディンバラの若者達の話。生産的なことは何一つせずドラッグや喧嘩やセックスに耽る彼らのクソみたいな日々をUKが誇るクールな音楽でお洒落に映像化した作品である。
高校生の時に観た筆者は刺激的な内容とその怪しげなお洒落さに軽く感化されたが、その後見直してみると、だから何だと云わんばかりのただのクソみたいな人たちの暮らしである。trainspotterという語には幾つも意味があり、「電車オタク」「誰も興味がないことに興味のある人」「チャンスをうかがい続ける人」という意味があるとかいう話があり、深い含意に思いを馳せ、思わず携帯のメールアドレスになんかにしてしまった筆者だが、実際はヤクをキメる名所に由来するタイトルだとか何とか。(参照サイト)
本当にクソみたいな不愉快な描写が続く映画だが、ラストのBorn Slippy(Nuxx)の流れるシーンはやはり最高だ、と久しぶりに観直して思った。肥だめのような最低の暮らしの中にわずかに光る。ここにもまた堕落論的な哲学がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿