バリーリンドン
アイルランド生まれの成り上がり者の哀しみの話。
18世紀の欧州の雰囲気を忠実に再現した映画史上最初の作品として定評がある。当時描かれた絵画の色彩や構図がそのまま飛び出したような映像は、監督スタンリー・キューブリックの偏執狂じみた情熱によって生み出された。蝋燭の火で照らされる室内や窓から差し込む光の加減など、NASAの衛星観測に用いられる特殊なレンズを使ってこだわり抜いて撮影されたものであり、関係者の中では語り草となっているそう。
3時間近い長尺であり、歴史的考証と人間模様に関して見応えはあるが、ちょっと疲れる。
美術監督賞・装置賞、衣装デザイン賞などアカデミー賞4部門受賞。
映画の玄人向けの作品だろう。
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