2013年11月29日金曜日

あおくんときいろちゃん


 目も口も無い、絵の具の染みに人格とストーリーを与えた絵本。

 あおくんはきいろちゃんと仲良しで。
 じゃれあって、混ざって、みどりになって。
 いろいろな場所で遊んで、涙になって、元に戻る。

 作者が孫のために即興で作った物語が元になっているらしい。
 言葉を解さない子供が読んでも、近づいては離れて、混ざり合っては散らばる、色彩のイメージが残る。
 それはきっと、無作為な遊びが生んだ、私心のない喜びに満ちた、優しい祈り。
 想像するための余白があるのがよい。

 大人になって読み直して、その真意を理解して、いっそう愛おしくなる。
 そんな一冊になって欲しい。
  

2013年11月7日木曜日

Whatever


 久しぶりにPVをYou Tubeで観て、やっぱりこのリアムが一番格好いいなと思った。

 大学4年生くらいの頃に洋楽ロックを体系的に聴いてみようと思い立ち、手当たり次第にCDを買いあさっていた時期に、一番好きになったのがこの曲だった。なんというか、自由に楽しく生きていく空気を一番心に訴えかける曲だったからだろうと思う。

 優しい弦楽器の旋律も、ノエルのひねらない歌詞も、リアムの気ままな歌いっぷりも、演奏終了後のメンバーの喝采も、全てが自由を歌い、いい感じに調和している。難しいことを考えて我慢ばかりしてきた自分が馬鹿らしく思える、そういう破壊力が確かにあったように思う。

 自由に楽しく生きていく。
 その喜びを思い出させてくれた思い出の一曲。