旅の楽しさを教えてくれたのは、村上龍のエッセイで知ったこの本だった。本物の知性があれば、同じものを見ても違うように見えるようになる。
・・・
できる限りこの世界の現実を見ることだ。どのような仕事に就いてようと、世界を自らの目で見ることで人生の成功がより確かなものとなる。子育てにも役立つし、教師、政治家、芸術家、ジャーナリスト、商人、そう、投資家にも必要なことなのである。
世界を見れば、自国のこともわかるようになる。他の国を知っている者は、そうでない者よりも自国へのかなり深い理解が得られる。さらに重要なことは、各国を旅することで、自分自身を知るという点だ。自分の強み、弱み、興味、関心がわかってくる。いずれの分野を目指しているにせよ、自分のことがわかるにつれ、成功は確かなものになっていく。
世界各地を旅することが、時として難しいのは、言語、習慣、住環境、食物、法律などが違うことによる。それだからこそ旅は楽しいのであり、刺激的なのであり、勉強になるのである。
自国の中で行ったことのない場所を旅行するのも、海外を観光するのも楽しいことではある。しかし、本当の旅の喜びや学ぶべきことは、地面を直に歩き、見ることから生まれる。思いもしなかったことに疑問を持ったり、自分が知らなかったことを学ぶことになるのだ。
読者のみなさんが旅によって啓発され、人生をよりよい方向に変えていくことを祈る。今よりも成功し、さらに幸せになるのだ。人生は短い。だからこそ、力強く遠くへ旅立とう。成功への第一歩を歩み始めて欲しい。
どこか世界の街角で会おう。
文庫版への序文———世界を見よう ジム・ロジャーズ『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行』より
面白そう。
返信削除旅はいいものだ。
本やテレビで見知った場所を、自分の感覚器官を通して捉え直す。
返信削除それって凄く楽しい知的営為。そして有益。
インドとアイスランドに行きたい。